西郷さんへの興味深める

赤徳小中学校の図書室であった紙芝居「龍郷村の西郷さん」

「龍郷村の西郷さん」紙芝居
赤徳小中で人柄伝わるストーリー

 龍郷町の赤徳小・中学校(作井望校長・児童生徒126人)は14日、同校で取り組む読書まつりの一環として、紙芝居「龍郷村の西郷さん」を実施した。小学校図書委員会、中学校文化部、そして合唱部が合同で、全校児童生徒を前に紙芝居を披露。龍郷町で約3年を過ごした明治維新の立役者、西郷隆盛についての興味、理解を深めた。

 同紙芝居は志塾・西郷塾が子どもたちの歴史学習の一環として、西郷の功績や島での暮らしなどについて分かりやすく伝えようと、昨年に制作したもの。同塾が制作したものでは3作品目という。

 昼休みの後半の時間に、全校児童生徒が図書室に集合。紙芝居をはさむ形で読み手と聞き手に分かれ、紙芝居を楽しんだ。龍郷町など奄美を舞台に、島の人たちや島妻・愛加那ら家族との関わりから西郷の人柄も伝わるストーリー。また読み聞かせの合間に合唱を加えるなど趣向を凝らし、聞き手側の児童生徒からも「面白かった」との声があがった。

 朗読者の一人、中学2年の榮珠美さん(14)は「紙芝居の練習は数回だったが、西郷さんの性格や人柄が分かりました」と話した。

 企画に協力した西郷塾の岩下千代美さんは「再来年にNHK大河ドラマ『西郷どん』の放送が決まり、関心も高まりつつあるこの機に、多くの子どもたちが(西郷に)興味を持ち、学んでくれたら」と話していた。