文科大臣賞を受賞

受賞作品を前に、朝山市長に仕組みなどを説明する3人

笠利中の「お魚さん快適装置」
市長に報告 身の回り品も活用

 昨年の第19回エネルギー利用技術作品コンテスト(日本産業技術教育学会主催)において、最高賞に当たる文部科学大臣賞に選出の「お魚さん快適装置『ギョギョ魚!!』」を製作した笠利中学校(曽木與英校長、生徒数29人)=奄美市笠利町=の生徒3人ら学校関係者が1日、受賞報告で奄美市役所を訪れた。作品を前に製作経緯のほか、機械の仕組みなどを説明し、受賞の喜びを伝えた。

 訪問したのは、同校の牟田典丘教頭(43)、坂之上裕史教諭(26)、2年生の泉楓さん(14)、豊紅茉さん(同)、長井駿君(同)。3人が作ったのは、魚などを飼育する水槽の水温を変化させる装置で、スイッチ切り替えで、水を冷やしたり温めたりできる。

 太陽電池や、電子部品などのほか、100円ショップで買った部品や、灯油の給油時に使う電動ポンプの吸い込み側の部品など身の回りにあるものも活用したという。

 3人は、朝山市長に、スイッチの切り替えなどを見てもらいながら、機械の構造などを説明。朝山市長は「これをきっかけに、また色々なものを発明してほしい」、「学校の名誉。後輩たちにも伝えていってほしい」などと祝福した。

 コンテストは、小中高生などを対象に、技術的な視点を持ち自発的に「ものづくり」に取り組める環境(機会)の提供を目的に、創意・工夫など様々な観点から総合的に評価し、審査する。今回は、全国から383作品の応募があり、書類審査(1次)、作品審査(2次)で決定。笠利中からは、ほかにも2作品が出され、中小企業長官賞、もう1作品も入選していた。

 3人は、「学校の池の中に藻がたくさん生えていて、きたない。金魚がいるので、きれいにできたら」と次回作への意欲も語った。