「末広がり」カンパチで激励

合宿中のアスリートたちを新鮮なカンパチで激励(左・茂野会長)=2日、天城町(ホテル・サンセットリゾート)

徳之島合宿の実業団へ
群島地区漁業士会 新鮮な瀬戸内町産

 【徳之島】奄美群島地区漁業士会(茂野拓真会長)は2日、全日本実業団陸上や社会人野球部などの徳之島合宿の拠点となっている天城町与名間のホテル・サンセットリゾートを訪問。合宿中の7団体約100人の選手・スタッフたちに、今年も瀬戸内町産養殖カンパチ(1尾約4・5㌔)を計9尾約40・5㌔贈って励ました。

 同漁業士会の魚食の普及と「奄美の魚」PR活動の一環。2010年からはスポーツ合宿で奄美を訪れたアスリートたちに奄美近海で獲った鮮魚を差し入れている。徳之島でのキャンペーンは一昨年の徳之島町会場で開始、昨年からは天城町で行っている。

 贈呈式には、茂野会長(瀬戸内漁協)や満林春男さん(名瀬漁協)や、とくのしま、沖永良部両漁協の代表を含め4人が参加。茂野会長は選手らに「徳之島合宿でのスタートを奄美群島全体で期待。末広がりで縁起のいい魚カンパチ(勘八・間八)を召し上がって所期の目的の達成を」と激励。各チームの代表に1尾ずつ贈った。

 魚の一部はホテル側の協力で解体ショーも披露し、ぷりぷりの食感と風味に富んだ刺身の試食会も。各選手には午前中のトレーニング後の昼食会や夕食会で振る舞われた。

 選手の1人、エディオン女子陸上部の若林由佳選手(21)=写真=は「魚もおいしくて、いい合宿地にこれてうれしい。合宿の成果を生かし全日本実業団山口ハーフマラソン(14日)や10㌔ロードレースに頑張りたい」とにっこり。

 ちなみに同日現在の合宿団体は、陸上が「シスメックス」「ワコール」「エディオン」「九電工」「NTT西日本」「K‐wat」(韓国)。野球はホンダ熊本硬式野球部の計7チーム。