女子大生目線で情報発信

奄美の観光地で自撮りするキャンパスラボのメンバー(写真は西郷南洲謫居跡)

奄美大島モニタリングツアー
「奄美のもぜ、見つけたい」

 女子大生目線で地域の魅力を発信する「もぜ(鹿児島弁・かわいい)!かごんまラボ」奄美大島モニタリングツアーの学生メンバーが9日、同島入りした。3泊4日の日程で、島内や加計呂麻島などを巡る計画。初日は龍郷町龍郷の西郷南洲謫居跡を訪れ、奄美にゆかりのある西郷隆盛について学んだ。グループリーダーの福田莉千さん(20)は「沖縄とは違う南国のもぜを見つけられたらうれしい」と笑顔で語った。

 ツアーは南薩観光㈱(南九州市本社、菊永正三代表)と今回来島した学生が在籍する「キャンパスラボ」との共同企画。県の「地域観光資源磨き上げ事業」を委託した同社が県本土と奄美を主体に新たな着地型体験旅行プランに取り組んだもの。今月初旬に県本土ツアーを終え、今回はツアー第2弾となる。

 メンバーは関東にある各大学のミスキャンパス。3泊4日の日程で、鶏飯づくり(大和村)、マングローブ・カヌー(奄美市住用町)、シュノーケリング(瀬戸内町)―などを体験する予定。

 全員、奄美初来島で、「どんなスポットに出会えるか、わくわくしている」「地域との交流を通じて、歴史などを学びたい」と意気込みを見せている。

 南薩観光関係者によると、LCC就航による関東圏から奄美への入込に近年、注目が高まっているとし、3月下旬にも新商品の販売計画を進めているという。

 同社の田中祥弘さんは「若い目線による新たな魅力の発見に期待したい」と語った。