就航55周年に感謝

感謝を伝えた鹿児島―徳之島線就航55周年記念イベント=23日、徳之島空港

徳之島―鹿児島線
JACと空港利用促進協

 【徳之島】JALグループ前身の東亜航空が1962(昭和37)年に鹿児島―徳之島線の運航を開始して今年で55年。日本エアコミューター㈱(JAC)と徳之島空港利用促進協議会(事務局天城町)の関係者は23日、同空港で就航55周年記念イベントを行い、特産品ミニセットを利用客に配って感謝。今後も安心安全に奄美群島の空をつなぐこともアピールした。

 徳之島空港は61年11月に飛行場設置許可(申請・東亜航空㈱)が下り、翌62年2月23日の開港(共用開始)とともに同社「DHヘロン」機が就航。65年には国産初の旅客機YS‐11型機(60人乗り)が就航。日本航空(JAL)と日本エアシステム(JAS)合併によるJALグループ化など変遷を重ね、うち鹿児島線は就航55年の節目を迎えた。

 鹿児島線は現在「DHC8-400」機(通称Q400、74席)による1日4往復8便を運航している。ちなみに2015年度の利用客総数は約13万人(利用率約65%)。イベントには客室乗務員らJAC社員や空港利用促進協事務局(天城町商工水産観光課)職員ら関係者が参加。下り・上り両便の搭乗者に感謝する横断幕を掲げて歓送迎。上り便の1人ひとりに、感謝のメッセージを添えた特産品(みそ豆と黒糖)ミニセットを配った。

 JAC徳之島駐在の假谷徳省氏(52)は「55周年を迎えることができたのは、奄美群島の皆さまの支えのおかげ」と感謝。奄美群島国立公園指定(3月7日)とその先の世界自然遺産登録に向けては「このチャンスに入域客を増やすことのみならず、魅力ある各島への旅客流動をつくり、群島全体が盛り上がる仕組みが必要」。

 その一環で17年度からは群島間に「ATRA42‐600」(50席)を就航させる同社の方針も示した。