蔵元のブースで黒糖焼酎を試飲する出席者ら
奄美の黒糖焼酎や農林水産物を楽しむ集いが24日夜、奄美市名瀬の奄美観光ホテルであった。奄美出身でない人に奄美の黒糖焼酎や農林水産物のファンになってもらい、消費拡大や奄美のPRにつなげようとの趣旨。17蔵元の黒糖焼酎48銘柄と食事が用意され、大島支庁職員ら約150人が奄美の豊かな〝味〟を堪能した。
奄美黒糖焼酎振興会議、大島本島地区農産物地産地消推進協議会、大島地域かごしまの〝食〟交流推進協議会、奄美群島水産振興協議会の4団体が主催。2009年度から毎年この時期に開かれており8回目。
同支庁の鎮寺裕人支庁長が「黒糖焼酎の多様で個性的な味や飲み方など新しい発見をしていただきたい。奄美の食材を生かした料理の魅力も改めて知ってもらいたい」、「奄美を離れた後にもそれぞれ黒糖焼酎や食材の魅力を大きくPRしていただければ幸い」とあいさつした。
県酒造組合奄美支部の川崎洋三支部長が乾杯の音頭を取り、出席者は黒糖焼酎で乾杯。出席者にはこの日に準備された黒糖焼酎が書かれたお品書きが配布されており、会場では各蔵元がブースを設置。出席者は各ブースを巡り好みの焼酎を試飲し、その味に舌鼓を打ったり、試飲した焼酎について詳しく聞いたりし、各蔵元も熱心に答えていた。
料理はアオダイの刺身やデザートのタンカンなど11種類が振る舞われ、出席者は黒糖焼酎を片手に味わっていた。
普段焼酎は飲まないという同支庁職員の大園志保さん(24)=姶良市出身=は複数の焼酎を試飲。「飲み比べすると楽しい。こくがあっておいしい。黒糖焼酎はあまり得意ではないが好みの味を見つけられた。これからちょっとずつ楽しんでいきたい」とご満悦だった。
川崎支部長は「普段飲まない人に関心を持ってもらえたら。各蔵元を回ってその味を楽しんでほしい」と話していた。