役勝トンネルで防災訓練
奄美市住用町の役勝トンネルで防災訓練があり、事故への即応性、関係機関同士の連携を確認した
事故への即応性、連携確認
奄美市住用町の役勝トンネル(1113㍍)で2日、車両事故などによる災害を想定した防災訓練(県大島支庁主催)があった。警察、消防など関係9機関、55人が参加。ドクターヘリ搬送を含めた救急救助など事故への即応性や各機関の連携を確認した。
同トンネルでの訓練は今回が3度目(2007年度、10年度に実施)。関係者によると、07年11月の供用開始以来、トンネル内で大きな事故等は発生していないという。
訓練は、2台の車両同士の正面衝突事故を想定。後続車に乗った第一発見者が非常ボタンを押し、非常電話を使い119番通報した。
救急車、消防車両が現場に到着し、火災発生に供えた車両点検で運転手や同乗者の安全確保を行い、自力で脱出不能の負傷者を車外へ救助しドクターヘリ搬送も想定したほか、現場検証や交通規制を行う警察署など関係機関同士の連携対応を確認した。
訓練後、大島支庁建設部の兒玉優一部長は「きびきびと迅速な訓練ができていた。災害時に生かしたい。発見者の人命も大切なので、実際の様々な状況を想定した訓練体制も考えていきたい」と総括した。