入域客数 過去最高

関東、沖縄中心に増加
16年客数まとめ 航空・航路運賃の軽減化で

県大島支庁は6日、2016年(1~12月)の奄美群島への入込・入域客数を発表した。群島全体への入込は前年比1万7843人(2・4%)増の77万5730人で、3年連続70万人台を確保。入域は同1万8077人(3・2%)増の57万8514人となり、記録が残る中では過去最高という。関東、沖縄を中心に入域客が増えたことで前年より増加した。

入域の発地別内訳をみると、関東が前年比11・1%増の10万5757人。うち羽田は9・3%増の4万3906人、成田は11・9%増の5万8376人で、LCC(格安航空会社)路線就航の成田の方が上回っている。

そのほか、阪神が4万7554人(前年比0・2%減)、福岡2万204人(同7・8%減)、鹿児島33万4097人(同0・2%増)、沖縄6万8520人(同16・1%増)、その他2382人(同25・9%減)。沖縄の伸びが目立つ。群島内移動は19万7216人(同0・1%減)だった。

入込を各島別にみると、奄美大島43万1740人(前年比2・2%増)、喜界島5万7696人(同4・0%増)、徳之島12万7846人(同1・5%減)、沖永良部島8万6299人(同0・9%減)、与論島7万2149人(同14・6%増)。3島が増加しているが、なかでも与論の伸びが著しい。

入域は奄美大島35万3315人(前年比2・7%増)、喜界島2万5833人(同3・4%増)、徳之島8万6418人(同0・1%増)、沖永良部島5万8312人(同0・3%減)、与論島5万4636人(同17・3%増)。沖永良部島のみ前年を下回り、与論は入込同様増加率が二桁を超えた。

大島支庁総務企画課は、増加要因について▽奄美群島振興交付金、奄美・沖縄連携交流促進事業を活用した航空・航路運賃の軽減による入込、入域客数の増▽LCCのバニラ・エアの夏季2便化(7月30日~8月28日)による関東からの入域客数の増▽前年に比べ好天に恵まれた(特に7、8月)ことによる入込客の増―を列挙。減少の方は、▽クルーズ船降客数減によるその他地域からの入域客数の減▽奄美=福岡便の通年1便就航(15年7月17日~8月31日は2便就航)による福岡からの入域客数の減―を挙げている。

メモ
入込・入域 入込は奄美群島外から群島内の各島に入った人と群島内で移動した人の合計数で、入域は群島外から群島内に入った人の数を指す。入域では、群島内での移動はカウントしない。