地域保健医療福祉協議会

2016年度奄美地域保健医療福祉協議会があった

災害対策、医療支援など報告
「DHEAT」管内でも協議

2016年度奄美地域保健医療福祉協議会(県大島支庁主催)が7日、奄美市名瀬の同庁会議室であった。委員、各課担当者ら24人が出席。災害対策や医療支援策などに関する報告に対し、質疑応答などを行い、総合的施策の推進について協議した。

各項目について担当者が順次報告。大規模災害発生時における保健所の対応、関係機関などとの連携体制、災害時の公衆衛生活動に関するマニュアル(2017年1月策定)概要の説明があり、災害時に被災自治体の指揮調整などの補佐を担うDHEAT(災害時危機管理支援チーム)について触れ、「(DHEAT)に関するこれからの国の定義づけも受けながら、管内でも協議していきたい」とした。

脳卒中対策について、管内の死亡率状況(14年)は全国平均の1・8倍、県の1・3倍。県が進めた11~15年度「脳卒中対策プロジェクト」の成果などを踏まえた、管内の対策推進事業(16~20年度)の実施要項を説明。主な事業目標を▽高血圧有病者・予備群の減少▽糖尿病有病者・予備群の減少並びにコントロール不良者の減少―などとし、担当者は「管内の課題を探り、それぞれの市町村で対応策を検討しながら、1次~3次予防について進めていきたい」と話した。

16年のハブ咬傷者は55人(奄美大島17人、徳之島38人)、買上数は2万2983匹(奄美大島1万4989匹、徳之島7994匹)。病院でのハブ咬傷の初期治療について、特別寄稿をもとに説明。①緊縛②毒の吸引③筋膜切開の処置に関して必要か否かの誤解があるとし、「奄美大島(請・与路島含む)、徳之島では全て必要」とした。