瀬戸内町古仁屋で「新鮮野菜はる市」

地場産野菜を求めて多くの人が訪れた

地場産野菜を食卓へ
「ゆいわ~く」直売イベント

 奄美大島の新鮮な野菜を、生産者の手から消費者へ直売する「新鮮野菜はる市」(奄美大島CSAプロジェクト「ゆいわ~く」主催)が2日、瀬戸内町古仁屋のAコープ瀬戸内店横、農協倉庫前で行われた。野菜や果物のほか、地元の作物を原料にした加工品などが販売され、会場は多くの人で賑わった。

 同イベントでは農家など13人が出店し、農作物や野菜の苗木、雑貨などを販売。幅広い世代の人が訪れ、買い物や販売農家との会話を楽しんだ。

 加計呂麻島から買い物に来た鈴木結さんは「自分も畑をやっているので、農作物の植え方や、料理方法を聞くことが出来て良かった」と話した。

 農作物や野菜の苗木を販売していた、畑種苗店の勝目季仁=としひと=さんは「農家の人たちの団結力に驚いた。島を盛り上げたい気持ちが人々の心を結びつけたと思う。知っている人が多く来てくれるのが島らしくていいと思う」と笑顔で語った。

 主催の奄美大島CSAプロジェクト「ゆいわ~く」は、瀬戸内町地域おこし協力隊の泰山祐一さんによって始められたもの。CSAとは生産者が地元農作物をセットにしたものを消費者に届け、消費者が生産者に代金を支払いながら、生産者を地域でサポートするシステム。日本では北海道長沼町や埼玉県岩槻市などで行われているが、奄美では「ゆいわ~く」の取り組みが初。19日には同町篠川集落で「ゆいわ~く家庭菜園教室」を予定している。

 泰山さんによると、消費者と生産者を結びつけ、売り手と買い手、双方の信頼関係を作る場として開催したという。今までは地場産野菜を買うことができる場所がなかったので、毎月開催して多くの人に来てほしいとした。

 午後4時前には商品が完売。盛り上がったイベントは幕を閉じた。