薄紅色に染まる

西康範さんが撮影した峰田山公園のツツジ

宇検村の峰田山公園
ツツジ満開、見頃に

 4月も後半に入り、奄美大島の各山々では新緑が広がり、ブロッコリーのように常緑広葉樹が芽吹いている。その光景は奄美の初夏の風物詩といえるが、15日、宇検村の峰田山公園では3種のツツジが満開を迎え、園内を新緑ではなく薄紅色に染めた。

 同公園は同村芦検集落と生勝集落の間に位置する。園内の展望台からは焼内湾や屋鈍浜など、宇検村を一望できる。

 公園内にはケラマツツジ、タイワンヤマツツジ、ヒラドツツジの3種類のツツジが計8000株ほど植えられている。見頃は毎年4月頃。

 3種類のツツジのうち、ケラマツツジとタイワンヤマツツジは奄美大島の在来種。『琉球弧・野山の花』(片野田逸朗さん著)によると、ケラマツツジは奄美大島~慶良間諸島の固有種で、タイワンヤマツツジも奄美大島以南でのみ見られる種とのこと。

 最高気温が「夏日」の基準を越す日が増えてきた。晴れてさえいれば毎日でもハイキングに出かけたいと思う毎日だ。大型連休の前に、色とりどりのツツジを見に出かけてみてはどうだろうか。