徳之島センターも開所

「徳之島くらし・しごとサポートセンター」受託運営スタッフ(前列)と県・3町当局者=17日、県徳之島事務所

群島2番目
生活困窮者支援へ

 【徳之島】県生活困窮者自立支援事業で委託運営する「徳之島くらし・しごとサポートセンター」が17日、県徳之島事務所福祉課(面接室)に開所した。生活保護に至る前の「第2のセーフティーネット」構築への生活困窮者の相談、就労や家計管理、子どもの学習支援などに対応する。奄美群島では11日に開所した「北大島同センター」に次いで2番目。

 生活困窮者自立支援法に基づき推進。計8センターを計画する県内では16年度の「大隅くらし・しごとサポートセンター」(大隅振興局内)が第1号。群島2番目の「徳之島同」は県社会福祉課が業務委託(4月1日付)した社会福祉法人南恵会(徳之島町亀徳、吉留康洋理事長)が設立した。

 業務内容は①自立相談支援②住居確保給付金の支給③就労準備支援④一時生活支援⑤家計相談支援⑥子どもの学習支援―事業など。⑥子どもの学習支援の一部は、NPO法人徳之島青少年支援センター(義山正夫理事長)に再委託した。

 開所式で、県の瀬戸口寛徳之島事務所長は「1人ひとりの状況に応じたきめ細やかで、包括的な支援を行うことで、どなたにも居場所のある、共に支え合う地域づくりに」と要請。南恵会の吉留理事長は「4月1日から1人の生活支援をさせていただいているが、社会資源がないことに私たちも直面」。現有のグループホーム用施設に「無料宿泊所」を設置する方向で県、3町当局と検討していく方針も示した。

 相談窓口には職員2人が常勤する。窓口相談は午前8時~正午まで(午後は訪問相談)。電話0997(82)1122(土・日専用は080‐8388‐1635)、ファックスは(82)1123。

 群島内の残る喜界、沖永良部、与論の各センターも順次開所される。