地域つなぐJAC新型機就航

初就航したATR42―600型機。機体後方部にはハイビスカスが描かれている=和泊町、えらぶゆりの島空港=

0426ATR機就航記念セレモニー②
初就航を祝い冨田史宣機長に花束が贈られた

ATR42―600型

えらぶゆりの島空港でセレモニー

 【沖永良部】日本エアコミューター(JAC)が新たに導入した「ATR42―600型機」の初就航セレモニー(沖永良部空港利用促進協議会主催)が26日、えらぶゆりの島空港であった。地元関係者が横断幕を掲げ、新型機の到着を歓迎。利用客には、エラブユリやエコバックなどの記念品が贈られた。

 機体は、フランスのATR社が製造したターボプロップ機。全長22・7㍍、座席数は48席。全9機の導入を計画している。

 就航した初号機の後方部には、鹿児島や県内離島をハイビスカスの花で表現した特別塗装が施されている。花と花を結ぶ五つのラインは、子ども達の夢や地域と地域、人と人をつないでいきたいという想いを込めた。

 満席となった鹿児島発の便は、午後1時20分ごろえらぶゆりの島空港に到着。同協議会のメンバーが就航を祝う横断幕を持って出迎え、両町の役場職員らが到着客一人一人にエコバックを手渡した。

 セレモニーでは、観光大使が冨田史宣機長に花束を贈呈し、出発客33人に初便の搭乗を記念した「初便搭乗証明書」や地元産エラブユリなどが入った記念グッズをプレゼントした。

 到着した70代男性は「翼が機体の上側に付いていたので景色が見やすい。着陸も滑らかだった」と話した。
 JACの杉原直之さんは「多くの人がATRを利用して奄美群島を訪れ、各島々の魅力を体験してほしい」と語った。

 鹿児島―奄美間は、来月28日から就航予定。