安全確実性とタイムを競い合った消防救助技術競技会=1日、徳之島地区消防組合
確実安全性とタイム重要
【徳之島】徳之島地区消防組合(政木達也消防長)は1日、県消防救助技術指導会(今月26日、県消防学校)への選手選考競技会を開いた。若手消防士ら精鋭が「はしご登はん」に4人、「ほふく救出」に4組12人が挑戦。県大会切符を目指し、約1カ月前から重ねた特訓の成果を競った。
消防救助活動にとって不可欠な体力・精神力・技術力を養い、消防に寄せる住民の期待に応えることなどが目的。同組合本署(徳之島町亀津)の訓練施設と町役場駐車場であった。競技に先立ち政木消防長が「だれが選ばれるかは分からないが、安全面を重点に大会に臨んで」など訓示。
消防士たちは、命綱を作成して高さ15㍍の垂直はしごを全力で駆け上がる「はしご登はん」と、3人1組(要救助者含む)で1人が呼吸器を着装して煙道(長さ8㍍)検索で要救助者を救出し補助者と安全地帯に運ぶ「ほふく救出」それぞれにきびきびと挑戦。安全確実性と所要時間を競い、「はしご登はん」2人、「ほふく救出」2組の各代表を選出した。
花園健一消防署長は、「要救助者と救助者双方の人命にかかわるため、確実安全性に加えて速さが重要になる」と強調した。前年度は熊本地震(4月16日)に伴い県、九州大会ともに中止され、徳之島地区消防組合の代表が抽選で初の全国大会(神戸市)出場も経験している。