デイゴ並木開花

開花したデイゴ並木=瀬戸内町諸鈍で西康範さんが撮影=

加計呂麻諸鈍 多くの観光客来訪

奄美市名瀬の西康範さんが20日、瀬戸内町加計呂麻島の諸鈍集落でデイゴ並木の開花を撮影した。西さんによると、諸鈍のデイゴ並木を撮影したのは13年ぶりで、以前に比べると害虫被害などで並木の樹木数は減ったものの多数の観光客が同地を訪れていたという。

諸鈍のデイゴ並木は、同町の天然記念物に指定された文化財。近年は害虫デイゴヒメバチにより、立ち枯れするなど被害が出ていた。

昨年度は町内21集落に自生するデイゴ109本を対象に、害虫駆除事業を実施。諸鈍集落では、害虫で減ったものの町内最大の約60本のデイゴが自生している。並木の中には、樹齢200~350年とされた大木もある。

2004年以来の撮影で、西さんは害虫などの被害を実感。デイゴの樹木数が減り、「以前のように満開のデイゴが連なる様子は見られないだろう」。

この日は曇天で、写真撮影にはあまり良くない条件。だが名所のデイゴ並木が開花している状況で、「フェリーも混雑していて、多くの観光客が来訪していた」と西さんは語った。