町内中学生対象に開講

実力テストを受ける塾生たち

毎週土曜授業 龍郷町運営の学習塾
学力向上や学習習慣確立へ

龍郷町の中学生を対象にした町営学習塾「龍進=りゅうしん=未来塾」が20日、初開講した。町生涯学習センター・りゅうがく館で年末年始と第2土曜日を除く毎週土曜日に英語と数学の授業があり、テキスト代以外は無料。学習支援員の指導の下、学力向上や学習習慣の確立を目指す。

町教委によると町内に学習塾はないという。町は龍進未来塾のため2017年度当初予算に約120万円を計上した。授業は午前10時~正午までで(各教科50分程度)、原則2教科受講する。

英語は町内小中学校で指導するALTの喜島真理さんと内野正子さん、数学は塾講師経験のある野村真仁さん=龍郷町=と補助員2人が授業を担当する。また町内の7社会福祉法人が塾生の送迎で協力。テキスト代は年間約5千円程度という。

今回は町内全中学生169人のうち58人が入塾。20日は同館講堂で開講式があり、塾生を前に碇山和宏教育長が「本町の子どもたちを輝かせることや、教育風土の再構築にこの龍進未来塾の果たす役割は大きいのではないかと思う」とあいさつ。塾生を代表し龍南中3年の箕輪千里さんが「自分の住んでいる地域で学習できるのはとてもうれしく感謝しています。これから龍進未来塾を利用することで苦手を克服し、得意なものは力をつけていけるよう友達と切磋琢磨しながら学習に取り組んでいきたいと思います」と誓いの言葉を述べた。

赤徳中3年の小山田拓実君は式後、「学校のテストの点数を少しでもよくしようと思い入塾した。苦手なことが得意になるといいです」と話した。式後には研修室や音楽室で各教科の実力テストが実施された。