105歳の誕生日を迎えた大里アキさん(中央)=和泊町=
沖永良部最高齢 親族・施設利用者らと祝う
グループホームひだまり
【沖永良部】沖永良部島最高齢の大里アキさんが25日、105歳の誕生日を迎え、入居している同町国頭のグループホームひだまりで誕生日会が開かれた。ケーキの火を吹き消した大里さんは「ありがとう。みんなのおかげ」と笑顔を見せた。
和泊町和字出身の大里さんは、1912(明治45)年5月25日生まれ。2009年から同施設を利用している。施設職員によると、洗濯物をたたむ作業は日課で、身支度やトイレなども自分で出来るという。
誕生日パーティーには施設利用者や親族ら約30人が集まった。歩行器を使いながら歩いて登場した大里さんを、参加者全員が拍手で迎えた。スタッフがこの日のために作った賞状と花束をプレゼントした後、名島勝一施設長のウクレレの音色に合わせ「ハッピーバースデートゥーユー」を合唱した。
誕生日ケーキには3本のろうそくが灯され、大里さんが一本ずつ勢いよく吹き消した。会では、大里さんが得意の詩吟を披露したり、来ひんとして訪れた前田修一副町長と一緒に民謡を歌う場面もあった。
姪の藤田百合子さん(58)は「9人兄弟の長女として、苦しいことを乗り越えてきた。アキばあちゃんは人生の鑑であり、私たちの誇り。本当におめでとう」と語った。