隠れたビューポイント

敷地内から一望できる内海と城海岸

20170605(脇さん別荘紹介)②
整備された別荘とヘゴ類

住用町城集落内の高台、別荘など整備
名瀬の脇さん曾祖父からの畑跡を活用

奄美市名瀬の脇正則さん(70)がこのほど、同住用町城集落内の高台で別荘などを整備した。別荘は城トンネル出口付近にあり、そこから内海と太平洋につながる住用湾が一望でき知られざる景観を体感できる。

脇さんは、同集落出身。脇さんの曾祖父の代に、同地を段々畑として使用していた。

畑は、標高約50㍍に立地。北に松長山(標高455・1㍍)がそびえ立ち、松長山の西側を金久田川が流れていて城集落内を経て内海に注いでいる。

脇さんも少年時代から、畑へ行き眺めの良さを実感済み。使用されなくなり、長く放置されていたが8年前から別荘建造や重機による周辺の環境美化に取り組んできた。

現在、別荘と菜園、屋外風呂などを設置。別荘には、奄美に必要な木材や切り出す職人がいないなどの理由で「宮崎県から製材して、運搬し建材に利用した」という。

別荘脇に、ヘゴ類を移植。敷地内の北側は、山肌の赤土流出防止のため石垣で土留している。

別荘の南側は、展望テラスを配置。建物に隣接して五右衛門風呂があり、そこまで歩けるように石が置かれている。

脇さんの別荘地は、諸作業を残し完成間近。曾祖父以来のこの地の景観を絶賛し、「内海と太平洋がつながって見られる景観は、ここ住用の地だけではないか」「マングローブや森以外にも、住用に良い景観はあるのでイメージアップになれば」と期待している。