36年丑寅会IN東京

同じ時代を奄美群島で生きてきた人たちによる集合写真。絆と友情がまた一つ増えた
丑寅会・元ちとせさん
華麗な歌声と語りで会場を魅了した、元ちとせさん
丑寅会・緑健児さん
力強い演武を披露した新極真会・緑健児代表

島への貢献も語り合う
旧友との再会に笑顔
初めて「同級生」として絆も

【東京】「第3回奄美群島 36年丑寅会IN東京」が4日、品川区の公益財団法人「日本民謡協会」で、約180人を集めにぎやかに開かれた。集落や校区の枠を越えて参加した人たちは、旧友との再会に笑顔を交わし、初めて「同級生」としての絆も作った人も。メンバーたちは、余興も堪能しながら島への貢献なども語り合っていた。

「36年丑寅会」は1961年度、丑年・寅年生まれの奄美群島の小中学校出身者によるもの。「イャンがドゥシや ワンがドゥシ!」とサブタイトルが付けられた会は、発起人でもある徳之島町出身の盛田弘国さんが開会宣言。ふるさと納税の呼び掛けなどの後、東京奄美会の高田秀輝青年部長の乾杯で友情を交わす時間がスタート。同じ時代を生きてきた笑顔を恒例の全体写真に残した後は、余興へ。

今回幹事地域となった瀬戸内町つながりで、新極真会の代表・緑健児さんと、歌手の元ちとせさんというスペシャルなゲストが登場した。力強い演武で会場を圧倒した緑さんは、「丑寅会の先輩との縁があって空手を始めた」と、格闘家を目指したきっかけを語り、愛弟子で全日本無差別級王者・入来建武さん(与論2世)を「島にルーツのある者として応援してほしい」と紹介していた。

続いてステージに立った元さんは、「島の人は酒を飲んだら人の話や歌を全く聞かないのを経験した」。そう、デビュー当時のエピソードを明かし、「すっかり慣れたけれど、今日はちゃんと聞いてね」と話し掛け、大きな拍手を浴びていた。大ヒット曲「ワダツミの木」などを熱唱、華麗な声で魅了していた。それぞれが家庭や職場を取り仕切る働き盛りの世代とあって、会場内は熱気にあふれんばかり。その様子は、当日あまみエフエムに「ラジオレター」として中継された。次回の幹事地域は宇検村に決定。来年6月の第1日曜日に開催される。