奄美で自然体感ツアー

約20人が奄美の動植物について学んだ

鹿児島経済同友会「観光と環境の両立を」

 鹿児島経済同友会環境・エネルギー委員会(田中陽一郎委員長)は、29日から1日まで奄美大島で、「世界自然遺産に取り組む奄美の雄大な自然体感ツアー」を行っている。29日は午前中から奄美市名瀬の金作原原生林を訪れ、自然を体感。午後からは同市住用町でのマングローブカヌー体験や同市名瀬でのクルージングを楽しんだ。

 ツアーは同委員会の視察として行われ、エネルギーを使う上で環境とどう共存していくかを考えるもの。県内の企業から約20人が参加し、奄美の自然を学ぶ。

 この日は12人が参加。金作原原生林では、観光ネットワーク奄美の西條和久さんのガイドに奄美大島の動植物について学んだ。森の中を実際に歩き、マングース捕獲用のわなや、樹齢200年以上だというオキナワウラジロガシなどを見学した。

 田中委員長は、今回のツアーに関して「エネルギーは生活にかかせない。環境を保全しながら、使っていかなければならない」と話した。

 ツアーに参加した㈱菊川鉄工の菊川陽一郎代表取締役社長は「奄美特有の植物などを見ることができてよかった。今後、県外から来た人に紹介してきたい」と語ったうえで、「観光客数が増加する中で、どう自然を保全していくか、観光と環境の両立を考えなければならないのでは」と奄美大島の課題を分析した。