島尾敏雄生誕100年記念切手引き渡し

式典でNPO法人島尾敏雄顕彰会に記念切手が引き渡された

名瀬局で式典、6日から販売

 NPO法人島尾敏雄顕彰会(潤井文子会長)は3日、奄美市名瀬幸町の名瀬郵便局で作家島尾敏雄生誕100年のオリジナルフレーム切手が完成したとして記念式典で、切手シートの引き渡しを受けた。式典には同顕彰会4人と日本郵便㈱職員らが参加し、6日から始まる記念切手の販売に気持ちを新たにした。

 顕彰会では今年の生誕100年に向けて、オリジナルフレーム切手制作を1年ほど構想。写真家で長男の伸三さんが協力して、家族写真や自身が撮影した島尾敏雄の素顔など提供し2カ月で制作された。

 式典で県奄美地区連絡会の川畑輝芳地区統括局長(名音郵便局)が島尾敏雄について、「日本を代表する純文学作家。生前よくハガキや切手を利用していた。郵便局も功績などを後世に伝えていきたい」とあいさつ。潤井会長は、島尾敏雄をノーベル文学賞にもなりえた作家だったとし伸三さんをはじめ多数の協力で記念切手が完成したことに感謝の意を表した。

 記念切手は6日から、奄美群島内の郵便局(63局)で1シート1300円(税込み)で販売開始(一部の簡易郵便局は該当しない)。群島外の希望者は、顕彰会事務局でも販売されるという。

 問い合わせ先は、NPO法人島尾敏雄顕彰会事務局の浜田さん℡090―9582―7833。