東城小中で「赤ちゃん先生」

児童生徒らが赤ちゃんとふれあう「赤ちゃん先生」

命の偉大さ感じて

 ママの働き方応援隊奄美校は6日、奄美市住用町の東城小中学校(岩切博文校長、小学生27人、中学生8人)で、赤ちゃんが講師となる「赤ちゃん先生」を行った。この日は3人の乳児とその母親、1人の妊婦が講師として参加。子どもたちは赤ちゃんとふれあい、命の大切さを学んだ。

 赤ちゃん先生は、NPO法人「ママの働き方応援隊」が5年前に神戸で行ったところからスタート。奄美大島では2015年に初めて行われた。赤ちゃんとのふれあいを通して、子どもたちの自己肯定感を養成し、命の大切さを学んでもらう目的がある。

 昨年度は奄美大島内の30カ所以上で行われ、同小学校での開催は2年連続。今回を含めて、5回行われる予定。小中学校の合同開催は今回が初めてだという。

 子どもたちの歌とともに講師の赤ちゃんが登場。手足や頭の大きさを比べ、自身の成長を振り返った。育児を担う母親には、「赤ちゃんは1日に何回ミルクを飲むのか」「歯はどんな順番で生えてくるのか」などと子どもたちからの率直な質問が投げかけられた。

 今回赤ちゃんとのふれあった、5年生の宮澤光希君(10)は「両親のおかげで、自分もここまで育ってきた。お母さんには赤ちゃんを大切にしてほしい。突然泣き出したときは驚いたが、慣れることができた。次に会う時、どれだけ成長しているかが楽しみ」と語った。

 ママの働き方応援隊奄美校の山本葉月トレーナーは「命の偉大さを感じ、自分や他人を大切にできる心を育ててほしい」と話した。