東京瀬戸内会総会・懇親会

露崎博子新幹事長に紹介される女性部の新メンバーたち

乾杯
「奄美に行くなら瀬戸内、加計呂麻回らんば損よ~」と高らかに乾杯する田中達三顧問

昇三冶会長
「今年の運動会でぜひ、優勝を!」と切望した昇三治会長

振り出し
島にいるような「振り出し」に写メが並ぶ

女性部の踊り
東京瀬戸内会を盛り上げていく女性部の踊り

フラダンス・左  フラダンス・右
山下こなつ、あすかさんによる毎年恒例のフラダンス。「古仁屋のばあちゃんの家に遊びに行くのが楽しみ」と紹介されていた 

会の歴史受け止め次の世代へ

 

新会長に山田幸一郎さん、新幹事長に同級生・露崎博子さん

 

 【東京】第93回東京瀬戸内会総会及び懇親会は6月24日、東京都品川区総合区民会館「きゅりあん」で開かれ約350人の参加者が集まった。今回は役員改選もあり、新幹事長に女性部長だった露崎博子さん(69)が抜擢され同会は今後、女性たちのますますの活躍が予想される。また懇親会は同会でしか見られない「振り出し」から始まり、多くの余興者を集めてにぎやかに行われた。

 あいさつにたった昇三治会長は、「奄美情報が増えている。加計呂麻の製糖工場やウケユリの話題、日本の住みたい島一番では沖永良部島など認知度がアップしている。これからも『ふるさとさばくり』して島に貢献したい」と話し、「今回退任するが、10月の大運動会ではぜひ、優勝したい。会員の皆様よろしくお願いします」と切望、新メンバーへの協力も要請した。

 新会長の山田幸一郎さん(69)は「土浦に住み東京湾や房総を臨んでいる。『ふるさとは遠くにありて思ふもの』と室生犀星は言うが、私は『奄美は近きにありて触るもの』と思っていて、ゆっくり流れる島の時間が東京から身近になっている。若い世代に伝えると、とりこになる」と次世代の取り込み方を説き、「幹事長時代にいろいろ勉強させてもらった。これまでの会の歴史を受け止め、次の世代へ向けてつなげていきたい」と語った。

 鎌田愛人町長に代わってあいさつにたった奥田耕三副町長は「第一次産業の補助支援、地域医療、離島医療のシルバー人材センターの確立など、あらゆる支援策を講じている。新政権になり、着実に島民に浸透している」と話し、新たに「せとうち創生プロモーター」に就任した緑健児代表のことを紹介した。他に岡田弘道議会議長は「皆さんが島に帰って頑張って欲しい」と求め、森眞一東京奄美会会長は「おはら祭で64団体の中で女性部がグランプリを獲得したのは本当によかった。これからも元気で絆を深めていこう」とそれぞれあいさつした。

 二部の懇談会は、里歩寿さんが祝い唄「長朝花節」を披露、瀬相出身の田中達三顧問が「奄美に行ったら瀬戸内、加計呂麻回らんば損よー。寄てぃもりよー」と高らかに乾杯の音頭をとり、芸能大会へ。進行係を島らっきょさんと瀬戸内千夜子さんが務め、恒例の「振り出し」で勇壮に始まり、毎年フラダンスを披露してきた山下こなつさんと、あすかさんは高校生と中学生に。空手演舞や島文化伝承の会、日高三郎さんの歌謡曲、女性部による手話「とうとがなし」や、六調の後、締めを緑健児さんによる「新極真10本締め」で閉じた。

新幹事長に団塊の世代の女性

 

新たな時代へ

 

露崎博子さんに聞く

露崎新幹事長
「誰かが引き受けんばいかんのだったら、同級生のためにも私がせんばねー」と話す露崎博子新幹事長

 

 「みんなで楽しまんばー」

 東京瀬戸内会のインパクトある紹介だった。新会長の同級生、露崎博子さんの新幹事長就任。宇検会の石川幸子幹事長に次ぐ二人目の女性幹事長誕生だが、所帯が大きい。

 同会でずっと女性部を引き受け、島唄、三味線、そして島口と島に関係のあることは「損得なしにやってきた」と露崎さん。「郷友会はボランティア。みんなで明るく楽しまんばー」と語る。

 会を若返らせるために作戦を練った。在京の瀬戸内出身の女性でできることを古仁屋高校出身だけでなく、奄美高校、大島高校と島を好きならと引っ張りこんできた。

 今後は「新会長で同級生の山田幸一郎と一緒にもっと、組織立てていくつもり。いろんな人に力を借りたい」と抱負を語った。郷友会の新潮流がここに見えている。