舌と耳で徳之島体感

介護施設で働く傍らイベントで活動する澤さん。この日は、「愛(かな)しゃ」も披露した

三越本店でイベント

 

PRに一役「まぶーる君」大人気

 

 【東京】まぶーる君とシマ唄が徳之島をアピール――。日本橋の三越本店お中元ギフトセンターで、2日と3日、徳之島のギフト商品の関連イベントが行われ、徳之島町の民謡歌手・澤愛香さんが三線(サンシン)でライブ。多くの人たちが「舌と耳で徳之島を体感」していた。また、新ゆるキャラ「まぶーる君」と高岡秀規徳之島町長も姿を見せ、PRに一役買っていた。

 2日間にわたった催しは、奄美海援隊㈱の架け橋により、三越伊勢丹と徳之島町が共同開発したジェラート、ゼリー、ラム酒などを広く知ってもらおうと企画されたもの。

 東京初上陸の、徳之島町のゆるキャラ「まぶーる君」がゆっくり歩いて到着すると、澤さんが大島紬のワンピースで登場。方言であいさつした後、出会いの幸せを祝って「朝花節」を伸びやかに歌い上げた。続いてテンポのいい「ワイド節」を披露すると、まぶーる君も曲に合わせ体を揺らせイベントスペースには、徳之島の風が吹いたよう。集まった人たちは、盛んに手拍子を送っていた。

 高岡町長は、「〝まぶーる〟というのは、守ってあげるという方言。子どもや先祖を『守ってあげられるように』との思いを込められているんです」と、名前の由来を説明。また、映像を使いながら徳之島町の自然や伝統を丁寧に解説していた。

 合間には、奄美海援隊の高杉文子さんらスタッフが、ラム酒を使ったジェラートやパッションフルーツゼリーなどを試食に提供、「おいしい」の声があちこちから聞かれた。

 徳之島を初めて離れ都会にやって来た、まぶーる君は大人気。多くの子どもたちが一緒に写真に収まったり、おそるおそる触ったりしていた。「大変な人気で驚きました。もう1体必要ですね」と高岡町長は目を細めていた。まぶーる君のストラップなどのグッズは、今年中にも製作される予定だ。