県吹奏楽コンで選抜 奄美から中高3校出場

33年ぶりの県代表を果たした金久中部員

20170810 3校の吹奏楽部が九州大会へ 朝日中
南九州大会初出場の朝日中部員

20170810 3校の吹奏楽部が九州大会へ 奄高
3年連続出場の奄美高部員

金久中33年ぶり、朝日中初、奄高3年連続
いざ南九州大会へ

5県(大分・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄)の吹奏楽連盟が主催する第13回「南九州小編成吹奏楽部コンテスト」の県出場枠に奄美から中学・高校3校が選ばれた。中学の部では、奄美市名瀬の金久中学校は33年ぶりの代表を決め、同名瀬の朝日中学校が推薦枠で初出場。高校の部では、奄美高校が3年連続出場となる快挙を果たした。各校の吹奏楽部員らは10日夜、大分県大分市のiichiko総合文化センターでの出場(きょう11日開催)に向け、9日夜、名瀬新港からフェリーに乗り込んだ。

7月下旬、鹿児島市の鹿児島市民文化センターで県吹奏楽連盟主催の「県吹奏楽コンクール」があり、県内の中学校98校、高校63校が出場。そのうち奄美からは、中学11校、高校9校が参加した。8月1日、九州大会(福岡市)、南九州大会への各県代表枠が発表。今回、奄美から3校の出場が正式に決定した。

出場決定後、各校は課題曲、自由曲の練習を重ねてきた。金久中(顧問・中島伸也教諭、部員16人)は県大会中学B部門で金賞を受賞。南九州大会では新たに「薩摩唄幻想」を演奏曲に追加し、ほぼ毎日、部員全員が練習に励んだという。

3年・泉優花部長は「曲の魅力を引き出せる演奏を、部員一人一人が心がけてきた。大分でも上位(金賞)の結果を目指したい」と意気込む。

朝日中(顧問・橋口通教諭、部員25人)は、同大会中学A部門で銀賞を受賞。候補4校の中から南九州大会出場を決めた。部員に対し橋口顧問は、県外大会に臆せず、平常心の演奏を心がけるよう指導。3年・武田葵部長は「各パートが普段通りの力を発揮できたら、結果はついてくると思う」と話した。

高校A部門に出場した奄美高(顧問・春田紗也加教諭、部員21人)は銀賞受賞し、候補4校から選抜され、通算6回目の同大会出場となった。

春田教諭は、部員らに曲の場面の変化を特に意識するようアドバイス。個々の音色づくりに力を入れた。情報処理科3年の植田歩生=みう=副部長は「まとまりある演奏で練習の成果を出し切りたい」と述べた。

県吹奏楽コンクールの出場校、結果は次の通り。

(エントリー順)
【中学の部】▽中学B=知名(銀)、天城(銅)、赤木名(銀)、亀津(銀)、古仁屋(銀)、名瀬(銀)、金久(金)=南九州代表=▽中学A=小宿(銅)、和泊(銀)=南九州候補=、朝日中(銀)=南九州推薦=、龍南(銀)

【高校の部】▽高校B=沖永良部(金)、与論中・高合同(銀)、樟南二(銀)、喜界(銀)、古仁屋(銀)▽高校A=大島(銀)、奄美(銀)=南九州推薦=・※打楽器パート おりべ賞受賞、徳之島(銀)