奄美市などで戦没者追悼行事

奄美市などで戦没者追悼行事

戦没者の冥福と不戦平和を祈った戦没者合同慰霊祭(名瀬小体育館)

不戦平和への祈り捧げる

 72回目の終戦記念日を迎えた15日、奄美市(名瀬、住用)、大和村、宇検村、龍郷町では戦没者慰霊祭や追悼式典が行われた。式に参加した遺族らは手を合わせ、戦没者の冥福と不戦平和への祈りを捧げた。

 奄美市名瀬戦没者合同慰霊祭(同実行委員会主催)は名瀬小体育館であり、同館に祭壇を設置。遺族や関係者など約100人が参列した。

 金井顕三郎実行委員長は「美しい自然と心の豊かさを受け継いで、悲しい歴史繰り返さないよう努めていく」とあいさつ。来賓で出席の朝山毅市長は「記憶を風化させず、平和への誓いを後世に伝え世界の恒久平和を願う」と平和への思いを語った。

 式では、参列者全員で標柱の前で焼香。正午のサイレンで1分間の黙とうを捧げ哀悼の意を示した。

 また式終了後に、一部の参列者は同市名瀬朝仁のあかさき公園にマイクロバスなどで移動。公園内の奄美群島殉国者慰霊塔を訪れ、戦没者を追悼した。

 この日は、奄美群島各地でも記念式典を挙行。正午の時報に合わせたサイレンで黙とうし、平和への祈りを捧げた。