奄美市名瀬浜里町子ども会

奄美市名瀬の浜里町子ども会主催の「子ども塾&子ども食堂」が開かれた。流しそうめんを楽しむ児童たち

流しそうめんに笑顔 子ども食堂・子ども塾
異年齢の人たちとの交流も

 児童向けの「夏休みこども塾&子ども食堂」が26日、奄美市名瀬浜里町の集会場で開かれ、町内に住む1年から6年生の児童10人が参加した。午前中は宿題など自習に取り組み、保護者、教職員から指導も受け、昼食では、流しそうめんなどを食べて、大人たちとの交流も深めた。

 今回が初めての試みで、夏休み中の前期(7月27~29日)と後期(8月24~26日)の各3日間で開いた。後期最終日の26日は、保護者など4人のほか、参加児童らが通う小宿小学校の林賢介校長も訪れ、学習指導を行ったり、工作活動などに一緒に取り組んだ。

 塾と食堂は、浜里町子ども会の主催。保護者などに学習指導してもらい、意欲を高めたり、一緒に食事を取り、身体と心の健康維持を図ること、それらを通して異年齢の人との交流を深めることなどを目的にしている。

 昼食では、市教育委員会からの補助を活用し、準備したそうめん1・5㌔とから揚げ50個を提供。子どもたちは流しそうめんスタイルを楽しみながら、口に次々と運んでいた。

 子どもたちの成長のサポートが今回の一番の目的だが、「高齢者の方も含めた多年代の交流が、地域づくりにつながれば」と勝村克彦子ども会育成会副会長は、今後の活動の広がりにも期待を込める。

 高齢者との交流に関しては、今年1月からのゴミ捨てを代行するボランティア(小宿っ子お助け隊)活動に同子ども会の児童8人が参加しており、各ゴミの対象曜日、町内に暮らす高齢者5人の自宅を登校前に訪れ、ゴミを代わりに捨てているという。「核家族が増え、高齢者とのつながりも減ってきている。人と人とが集まり、交流していくことが地域づくりになっていくのでは」と理想像を語った。

 勝村副会長は「集中して勉強してもらい、遊ぶ時は思い切り楽しく。子どもたちの笑顔が見られて良かった」と話し、学校の長期休み期間中のほか、通常時期の土曜日なども含め、今後の開催を検討していきたいという。

 子ども塾では、自習以外にも、正解するとご褒美がもらえるなどゲーム性を取り入れた問題学習も行った。小宿小3年の村田琥珀君は「脳トレ問題などみんなで一緒に考えることが楽しかった。また参加したい」と笑顔で話していた。