地区オープンサポート教科フォーラム

「大島地区オープンサポート教科フォーラム」で模擬授業が行われ、指導法の改善などについて考えた

指導法向上へ模擬授業
小中学校教職員対象 児童生徒役で研究協議

 県大島教育事務所は25日、管内の小中学校の教職員を対象に、「大島地区オープンサポート教科フォーラム」を奄美市の名瀬小学校で開いた。コアティーチャーと呼ばれる代表教員が、児童生徒役の参加者らを前に模擬授業を実施。児童生徒役として感じたことなどを踏まえ研究協議も行い、指導法の改善などについて考えた。

 同フォーラムでは、管内の小・中学校の代表教員(コアティーチャー)各5人が、課題に向け、複数回の討議を重ねて作り上げた模擬授業を公開。小中連携のもと、授業力の向上、教員同士の連携強化などを狙いとしている。

 同日は、小学校の国語(5年)、理科(同)、外国語活動・英語(同)と中学校の社会(1年)、算数・数学(同)の5教科の授業が行われ、参加教員は児童生徒として机に座り、実際の授業のように展開された。

 社会教科は「(生徒が)一つの資料から答えを出せても、複数の資料で関連付けながら考えることが苦手」(指導主事)という課題の改善を目指した模擬授業。奈良時代の人々の暮らしをテーマに「民衆に口分田が支給されたなかで、逃亡者がいたのはなぜか」という課題について、6種類の資料を参考に4班に分かれて、意見を出し合いながら考えた。

 その後グループごとに導き出した意見を発表。「21~60歳男性の負担が大きかった」など裏付けにつながる資料中の文なども合わせ、答えまでの過程を発表し合った。

 算数・数学の授業を受けた男性教員は「問題に対して興味を持たせ、工夫された内容だった。自分だったらどのように行うかなどイメージできる機会となって良かった」と話した。