奄美高校で進路出発式

「がんばろー」三唱で希望進路実現への意欲を高めた奄美高校進路出発式

売り手市場でも士気高める

 

10人程度が地元就職希望

 

 奄美市名瀬の県立奄美高校(二石政彦校長、全校生徒526人)は13日、進路出発式を行った。3年生の希望先への就職、進学を願って、「えいえいおー」や「がんばろー」の三唱などで士気を高めた。

 同行事は毎年行われており、就職、進学試験を目前に、生徒の合格に向けての意識を高揚させることが目的。二石校長はあいさつの中で、10日に行われた体育祭での生徒たちの頑張りを称えた後、「孫子の言葉に『彼を知り、己を知れば百選危うからず』という言葉がある。会社や学校がどういう人を求めているのかなどを分析して臨むように。全員合格できるように祈っている」と激励した。

 生徒代表として登壇した3年生で生徒会長の積山瑛二君は、「不安なことや緊張することもあるかと思うが、今までお世話になった方々に感謝する気持ちを持って試験に挑んでいこう」と呼びかけた。

 情報処理科3年生の川島輪弓=りんく=君は「しっかりと準備して、進学先に絶対に合格する。入学後、良い仲間たちに出会えたので、卒業が近づいてきたことは少し寂しいが、それに負けないように頑張りたい」と決意を語った。

 同校の今年の3年生は全体で159人。その半数を超える約80人が就職を希望。10人程度が島内での就職を希望している。名瀬公共職業安定所によると7月末現在で、管内高校全体の求人倍率は43・14倍。前年を11・75?上回っており、就職を希望する高校生たちにとって有利な売り手市場にあるという。