東京の専門学生、舟こぎを体験

発着場まで無事に帰ってきて、疲労と安堵の表情を見せる日本工学院八王子専門学校の学生たち

人と自然との共生に感動

 

ASA主催、小湊漁港で

 

 NPO法人ASA奄美スポーツアカデミーは15日、奄美市名瀬の小湊漁港で、日本工学院八王子専門学校(千葉茂校長)の学生に舟こぎを知ってもらう「舟こぎ体験」を行った。約50人の学生が参加。舟こぎの体験だけでなく、レースも行われ、優勝チームにはミキが贈られた。

 同専門学校は研修のため、13日に奄美入りした。研修には同校各学年のスポーツトレーナー科の学生を中心に50人が参加。14日には同市住用町でカヌーを体験した。同校のスポーツトレーナー科の内田幸一教諭は「奄美の人から思いやりなどを学ぶことで、人間的な成長をしてほしい」と研修の目的を話した。

 この日は舟こぎの歴史、舟のこぎ方などの講習があった。その後開かれたレースでは、掛け声を合わせ、ゴールに向かって懸命に舟を進める学生たちの姿が見られた。

 同NPOの実和則理副事長は「今回は課題も見つかったが、今後も島の文化としての舟こぎを体験し、楽しんでもらうために団体旅行客を中心に勧めていきたい」と語った。

 2年生の長田翼佐=つばさ=さんは「舟こぎはタイミングを合わせることが大変で、思っていたより疲れた。奄美では人と自然が共生していることを実感し、感動を覚えた。また訪れたい」と話した。