龍郷町商工会経営講習会

観光振興策とブランド化を講話した出村氏

まちづくり「ブランド」重要

 

「発信できるもの多くチャンス」

 

 龍郷町商工会(重野寛輝会長)は13日、龍郷町瀬留の同会で経営講習会「魅力ある観光振興策と“まちづくり”Ⅱ―ブランド創出のための観光戦略と戦術の具体化について―」と会員意見交換会を開いた。会員や町職員など約40人が参加し、講師から観光振興と地域活性化に欠かせないブランド化の重要性を学んだ。

 講師を㈱プライムマネジメントコンサルティング代表取締役の出村明弘氏が担当。1月に続いて、同町では2回目の開催となる。

 観光について出典は中国の『易経』で、国の光(文化)を観(み)ることと定義。「観光振興について、先人たちが作り上げた尊い文化を次世代につないでいき町に1円でも多く落ちる仕組みを作り、雇用を生み人が戻ってきて地域が活気づく好循環をつくってほしい」とした。

 まちづくりではブランド(差別化)が重要とし、地域ブランドになるためには地元の消費者の賛同支持を得て初めて実現すると指摘。ブランド創出のために、▽コンセプトとテーマを明確にする▽ストーリー性があるか▽「話題性」のある内容とメディア対策▽「ホスピタリティ」に包まれている温かさが重要▽「マーケティング」から分析した「タイムリー」な仕掛け―を条件としてあげた。

 出村氏は「龍郷町は発信できるものが多くあり、来年は大河ドラマで大きなチャンスが来る」として、「みんなのチームワークでリピーター獲得に向けて、奄美にあって他にはないものを磨いていくべき」と語った。