奄美の魅力を編衣通して発信

唄者の平久美さんはモデルとしても登壇し、森さんの編衣を披露した

笠利出身の森エイ子さん

 

奄美パークでファッションショー

 

 奄美市笠利町出身で、現在は東京を中心に活躍するニットデザイナーの森エイ子さんのファッションショーイベント「編衣=あんぎん=と島のうた」が16日、同町の県奄美パークであった。大島紬の糸を使って作られた色とりどりのセーターやドレスなどが披露された。

 森さんは関東圏では個展などを頻繁に開いており、奄美でのイベントは4回目。作品は奄美大島の海や鳥、植物などをイメージし、天然素材で色付けした紬糸で制作されている。

 今回のイベントには奄美大島だけでなく、東京からもファンが駆け付けモデルとして登壇。17作品が披露された。バンド演奏や唄者の福山幸司さん、平久美さんによるシマ唄もあり、最後のプログラムの六調では観客もステージに上がるなどして楽しむ姿が見られた。

 モデルとして登壇した三浦邦子さんは森さんの作品と15年前ほどに出会ったという。三浦さんはその魅力を「柔らかくて、着るだけで気持ちまで柔らかくなる。自然の色なのでどんなものにも合わせやすい」と話した。また今回が初来島だということで「森さんがイメージするものがはっきりとわかった」と笑顔を見せた。

 作品の説明やあいさつだけでなく、歌や踊りも披露した森さんは「台風が近づくということで心配はあったが、いいイベントができた。今後も編衣を通して奄美の魅力を広めていきたい」と語った。