大島養護「しおかぜ市場」

多くの人が訪れてにぎわった大島養護学校の「しおかぜ市場」

生徒の手づくり商品販売

 

お目当て商品購入へ多くの人

 

 龍郷町の大島養護学校(中村周一郎校長、児童生徒102人)は22日、同校の高等部生徒らが作業学習で製作したものを販売する2017年度「しおかぜ市場」を開いた。生徒たちが育てた野菜や、製作した木工品、窯業製品など、様々な商品を生徒自らの手で販売。保護者や住民、卒業生など多くの人が訪れ、生徒たちと交流しながらお目当ての商品を購入して買い物を楽しんだ。

 同市場は、高等部の総合的な学習活動の一環として実施。地域の人に同校の教育活動などを知ってもらうほか、生徒たちも生産や製作、販売を通してあいさつや態度、体力、集中力などを育てる目的。4月から販売に向け準備し、この日の市場開催を迎えた。

 高等部生徒47人は5班に分かれて園芸、手工芸などそれぞれの商品を陳列。会場の体育館には新鮮な野菜や焼き物、入浴剤、ゴミ袋ホルダーなど様々な販売品が並んだ。午前10時の販売開始を前に、多くの人が会場に集まり市場のオープンを今か今かと待ちわびた。

 オープンの合図とともに、来場者は一斉にお目当ての商品を販売している班を目指してダッシュ。各班の会計には商品をたくさん購入する人の行列ができて、開始わずか30分でほとんどの商品が完売するなど大盛況となった。

 園芸班に所属する3年の森保有菜さん(17)は、会計を担当。今回初めて人気の安納芋を栽培して販売し、園芸班の商品で最初に完売したとして「お客さんに喜んでもらえて楽しかった。販売より野菜を育てるのが難しかった」と話した。