クルーズ会社が群島2島視察

クルーズ会社「シルバー・シークルーズ」の幹部らが奄美大島、徳之島視察のために来島した(奄美市役所)

「豊かな自然魅力」

 

来年3、4月に奄美寄港クルーズ

 

 世界100か国以上にわたる航海旅行を展開しているクルーズ会社シルバーシー・クルーズ(本社・モナコ)の上級部長ら一行が27日、奄美大島と徳之島を視察した。市町の首長を表敬したほか、2島それぞれの港、人気スポットなどを巡り、奄美の観光資源に触れた。

 視察は県の国際クルーズ船誘致促進事業の一環。同社のショアサイド・プログラム担当上級部長のメアリー・ショー・デラニー氏、県観光課職員らが帯同した。

 同社は中小型客船でのクルーズ旅行を提供している。奄美を寄港するツアーでは、同社所有の「シルバー・ディスカバラー」(探検船、5000㌧)を航行、50~60歳くらいを主なターゲットに、最大で135人の乗船客を見込む。来年3・4月に、海外を出発して長崎などを巡り、奄美にも寄港するツアー(各月それぞれ1回の計2回)が決定しているという。

 一行は、奄美市役所を表敬。朝山毅市長はじめ、観光担当職員らが名瀬港に寄港したクルーズ船への見送りなどのおもてなしを紹介したり、島内のマリンスポーツが盛んな人気スポットなどをPR。朝山市長は「ぜひいらしてください。楽しみにしています」とツアーの寄港を歓迎した。

 初めて来島したというデラニー上級部長は、奄美の印象を含め「魅力的な場所、熱帯雨林など豊かな自然を見たい」などと視察のポイントを挙げ、「サイクリングやスキューバダイビングなど奄美の自然が楽しめる旅行になれば」と期待を寄せた。

 同日は、名瀬港、金作原原生林、平土野港などを視察した。