障がい者就労・就業

あまみ障害者就業・生活支援センター連絡調整会議兼第1回大島障害者就労支援ネットワーク会議

連携強化し支援活動

 

16年度就職あっせん40件

 

連絡調整・ネットワーク会議

 

 2016年度あまみ障害者就業・生活支援センター連絡調整会議兼第1回大島障害者就労支援ネットワーク会議が29日、奄美市名瀬の奄美病院デイケアセンター会議室であった。障がい者の就労・就業に関する相談件数など支援実施に関する16年度の状況、支援専門機関の活動実績の報告などがあり、今後も関係機関、同事業者互いの連携を強化しながら、支援活動に取り組むことなどを確認した。

 島内はじめ、徳之島、与論島から行政など関係機関、福祉事業、相談支援事業者などの関係者44人が出席した。 

 県では、2007年度から企業による障がい者雇用体験事業を実施。雇用経験のない企業において、障がい者の雇用体験(最長2週間)をしてもうことで雇用の拡大などを目指している。初年度以降右肩上がりで、体験実施件数、正式雇用件数も伸びており、16年度は86件の実施で、65件が正式雇用。大島地区においても、9事業所で実施。「今年度与論でも実施。離島地域においてもより積極的に実施していきたい」(県雇用労政課)と話した。

 あまみ障害者就業・支援センターから支援実施の状況報告。16年度延べ相談支援件数は計5363件。就職に関する相談が3355件で最も多く、職場定着に関する相談1173件などと続いた。利用登録状況は、301人(男性200人、女性101人)、支援対象者への就職に関する支援では、職場実習のあっせん46件、就職あっせん40件でともにここ数年で最多だという。

 16年度職場実習の主な業種別の内訳は清掃関係18件、事務関係5件、農業関係4件など。同センター向井扶美所長はあいさつで、「2011年にセンターができ、おかげさまで、延べ199人が今までに就職している。離島含め、年間30人から40人の就職をあっせん。行政との関係もできてきており、協力してもらいありがたい。就職支援はもちろんだが、(就労)定着支援も大切に今後取り組んでいきたい」などと話した。

 大島障害者就労支援ネットワーク会議では、生活保護の知識に関する講話(大島支庁地域保健福祉課)のほか、出席者一人ずつ、所属事業所の活動内容などを含めた自己紹介を行い、互いの連携強化などを呼び掛けあった。