=徳之島闘牛大会=

豪快な腹取り速攻で「全島一」チャンピオンとなった「平山美龍」(右)=15日、天城町松原闘牛場

樟南二高闘牛愛好会、軽量級
軽量級新チャンピオンとなった「樟南二高・剛輝」と凱旋する生徒ら仲間たち

全島一王者に「平山美龍」

 

軽量級は「樟南二高・剛輝」

 

 【徳之島】闘牛の第20回「全島一決定戦軽量級優勝旗争奪戦・天城町大会」(天城町闘牛協会北部支部主催)は15日、同町松原闘牛場であった。島内外の闘牛ファンや観光客ら約3千人を飲み込み、同島闘牛の最強「全島一」と軽量級の2タイトル戦を交えた計10組の激突でわかせた。

 結びの「全島一」(無差別級)決定戦は、前チャンピオンの優勝旗返納に伴い「平山美龍」(伊仙)と「吉村畜産☆光」(小島)が新王座を目指し激突。前評判は元沖縄チャンピオンで体重約1・25㌧の巨体を誇る吉村畜産☆光が高かったが、平山美龍は対戦開始直後の速攻でダメージを与え、相手の反撃もかわして追撃。闘牛生命を左右する傷を負わせ対戦タイム2分22秒で王座についた。

 軽量級(850㌔以下級)決定戦では、チャンピオン「ひとめぼれ・ゆきえ花形」(大阪)に、天城町にある樟南第二高校「闘牛文化研究会」の生徒らが調教するなど世話をして6連勝中の「樟南二高・剛輝」(浅間)が挑戦。剛輝は互角の攻防から相手の一瞬の隙を突いて一気に押し込み6分25分で勝利。生徒ら仲間約40人が土俵になだれ込み、「ワイド!ワイド」の歓喜に包まれた。

 同研究会会長で剛輝の調教師役も担っている工業科2年の牧園竜士さん(17)=岡前=は「叔父(義人さん)と共同で世話を続けているが、チャンピオンがとれてうれしい。初防衛戦にも勝って連勝記録を伸ばしたい」と話した。