川井彩楓さんが制作したポスター「待ち合わせは、3時」(おきのえらぶ島観光協会提供)
島キャンの川井彩楓さん(関西大学3年)
知名町ウジジ浜撮影島の当たり前をキャッチコピーに
【沖永良部】地元の海をPRするコンテスト「うみぽすグランプリ2017」(一般社団法人海洋連盟主催)の結果がこのほど発表された。応募のあった2873作品の中から、「島キャン」で沖永良部島を訪れた関西大学3年の川井彩楓さん(21)が制作したポスター「待ち合わせは、3時」(撮影場所・知名町ウジジ浜)が、海と日本PROJECTin鹿児島賞に輝いた。川井さんは「大好きな沖永良部島を自分なりの方法でPRすることが出来てうれしい」と話した。
「島キャン」は、日本全国の大学生らが離島で就業体験をしながら島おこしを行う事業。(株)カケハシスカイソリューションズ(本社・東京)が主催している。
川井さんは、今年8月15日から2週間、おきのえらぶ島観光協会事務局のインターンとして島キャンに参加した。「島の写真をたくさん撮りたい」と、仕事の合間を縫って国頭小学校のガジュマルや田皆岬、洞窟(ケイビング)などを見て回り、島の風景をカメラに収めていった。
全国各地から集まった島キャン生と知名町ウジジ浜を訪れた際、目の前で仲間が遊んでいる瞬間、「沖永良部の青い海と空が見える待ち合わせ場所って素敵」と、思わずシャッターを切った。
写真を見た観光協会の職員が「うみぽす」への応募を勧めた。入賞のコツは、面白いキャッチコピーを付けること。
記憶を辿った川井さん。島の「あたり前」を表現しようと考えた。「太陽が高い時間に海に行くのが普通だと思っていたが、島の人は早朝か夕方頃に泳ぐと知り驚いた。よそ者の私が感じたことを伝えたい。他の人にも沖永良部に興味を持ってもらいたい」。
生まれた言葉が「待ち合わせは、3時」だった。
川井さんは、沖永良部島での体験を振り返り「自分からアクションを起こさなければ何も生まれないし、一歩踏み出せば誰かが応えてくれると感じた。社会に出てからも人とのつながりを大切に、何事も積極的に行動していきたい」と語った。