新設PBB供用開始

新設されたボーディングブリッジの供用が開始された。利便性の向上が期待される

奄美空港ターミナルビル 乗降客の利便性向上

来年6月竣工を予定し、改築工事が進められている奄美空港ターミナルビルで、このほど新設されたPBB(可動式搭乗橋)は29日、供用を開始した。また、約2倍の広さに整備された搭乗待合室など乗降者らの利便性は大きく向上。来年夏に期待される世界自然遺産登録を契機とし、今後も観光客の増加が見込まれるなか、奄美大島空の玄関口の機能充実に期待が集まる。

ターミナルビルの増改築工事は16年9月に開始。施設の延べ床面積は4263平方㍍から、7545平方㍍に拡張。既に増築工事を終え、現在は建物内の施設改築が進められている。

主な整備済みの部分では、可動式搭乗橋(パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ)は従来の1基から2基へ。また、2階の搭乗待合室は2・1倍の広さ(約373平方㍍から約782平方㍍)、出発ロビーも2・1倍(約230平方㍍から477平方㍍)に拡張された。

このほか、1階物販店は従来の1店舗から2店舗に(18年7月以降を予定)。2階の物販店は、フロア拡張に合わせ、物販店の販売スペースも一部移動している。

引き続き、改築工事が進められ、手荷物引渡所(バゲージクレーム)、到着ロビー拡張(約185平方㍍から440平方㍍)、到着コンベアの新設(1基から2基へ)を予定。奄美空港ターミナルビル㈱の瀧清一業務部長は「新設のボーディングブリッジなど設備の充実で利便性が向上し、利用者の混雑等の緩和にも大きく貢献することを期待したい」と話した。