バニラ・エア ポムポムプリン奄美登場

観光PRに起用したポムポムプリンと五島社長(右から2人目)、行政関係者

20171217 バニラがサンリオとコラボ企画-1
来場者が盛り上がった「じゃんけん大会」

ファミリー層利用喚起へコラボ企画イベントが盛況

 

キャラ人気で入込増期待

 

 格安航空会社(LCC)バニラ・エア(五島勝也代表取締役社長、千葉県成田市)は17日、奄美市名瀬のAiAiひろばで「ポムポムプリン・ホームスティ開始記念イベント」を開いた。サンリオの人気キャラクター(以下、キャラ)とコラボレーションした奄美PR企画の一環。会場ではポムポムプリンとの撮影会や関西往復航空券が当たるじゃんけん大会などが行われ、終日、家族連れでにぎわった。

 同社は来年3月まで、同キャラを起用した奄美群島のプロモーションを発表。11月のスタートから、同社の特設サイト「奄美群島探検・ポムポムプリンの旅ノート」で、旅をしながら奄美の自然や食、文化を紹介し魅力を発信している。

 同日、プロモ開始を記念した式典があり、来賓で出席した鎮寺裕人県大島支庁長、奄美群島広域事務組合管理者の朝山毅市長、伊集院幼大島郡町村会長がプロモによる入込増に期待感を示した。

 人気キャラの来島にイベント開始前から親子連れが詰め掛け。記念撮影会にはフライトアテンダントも加わり、希望者が列をつくるほど。また現役のパイロットと整備士による航空教室も人気を集め、盛況だった。

 登場から20年経つ同キャラは10~30歳代の女性に人気があり、「ポムバサダー」と称して各地に出向く追っかけも少なくない。

 同社路線は現在、奄美大島と首都圏と関西を結ぶ。14年7月就航した成田線のこれまでの搭乗客数は約36万人。今年3月就航の関空線は7万人を達成。今回のプロモ構想は閑散期の冬季を踏まえ、ファミリー層への利用喚起につなげる狙いだ。

 低運賃による新たな航空需要を生んだ奄美のLCC効果について、五島社長は「奄美群島の多くの方から就航効果への声をいただき、うれしく思う」と謝意を述べ、「引き続き関係機関と連携し、コラボ企画を通して幅広い層の利用に努め、奄美の観光活性化を図りたい」と意気込んでいた。