シンガポール団体客歓迎

シンガポール団体客歓迎

シンガポールから初来島したツアー客一行

奄美空港でセレモニー 県誘致事業で初来島

 

 奄美大島観光協会(越間得晴会長)は24日、奄美市笠利町の奄美空港到着ロビーでシンガポールから初来島した団体旅行客の歓迎セレモニーを行った。福岡空港から到着した一行は、セレモニーで黒糖入りの首飾り(レイ)を関係者から受け取り2泊3日の奄美大島観光に繰り出した。一行は26日まで滞在し、その後鹿児島や宮崎、大分、広島を巡り30日に帰国するという。

 今回のツアー実現は、県観光課と県観光連盟が主催したインバウンドの誘致事業がきっかけ。東京の㈱トライアングル社を招聘し、同社が奄美大島旅行手配をランドオペレーターとして担当、シンガポールのエージェント「チャンブラザーズトラベル」が集客した。

 東南アジアでは、冬季に北海道など訪れ雪などを体験する観光がブームとなっている。現地エージェントは奄美大島や、北海道を巡る旅行メニューを展開して募集し、奄美大島エディションには26人が応募したという。

 関係者が、到着ロビーで横断幕を掲げ待機。一行は関係者に手を振り、歓迎を喜びながら面会した。

 一行を前に通訳を介して、越間会長が歓迎のあいさつ。奄美が国立公園に指定されたことや、来年にも世界自然遺産登録が実現しそうな状況を説明して、「奄美大島には素晴らしい自然や、個性のある伝統文化がある。自然と文化を楽しんでほしい。島の人たちと温かい交流をしていただければ大変うれしい」と語った。

 続いて県のシンガポール事務所勤務の経験がある大島支庁総務企画部の田中完部長が、英語と中国語でスピーチ。田中部長から奄美の素晴らしい自然や文化などが、一行に伝えられた。

 奄美大島では黒糖工場、黒糖焼酎工場の見学や、泥染め体験、マングローブでのカヌー体験、郷土料理の鶏飯などが観光メニューとして予定されている。