徳之島、新春闘牛で魅了

迫力満点の激突で沸かせている新春闘牛大会(全島一決定戦・左「平山美龍」)=3日、徳之島なくさみ館(伊仙町)

全島一「平山美龍」初防衛

 

ミニ軽量は「極真花形富沢號」

 

 ○…闘牛の島・徳之島の2018年新春闘牛大会は、元日早々「ワイド、ワイド」の熱狂的な闘牛ばやしで幕を開けた。鍛え上げた1㌧前後の巨体同士が、戦意と角技を鼓舞する勢子(せこ)らのゲキとともに砂塵を蹴立てて激突。闘牛ファンや帰省客、観光客たちを迫力満点の取り組みで魅了している。

 ○…1日午後1時から徳之島なくさみ館(伊仙町)での「平成9・10年生成人記念闘牛大会・第21回全島中量級優勝旗決定戦」で開幕。三が日の各大会と、7日午後1時からの千秋楽「新春オールスター選抜闘牛大会」(会場同)まで計4大会を計画。延べ約1万2千人前後の観客動員を見込む。ちびっ子ら青少年たちの積極動員・参加も加速させている。

 ○…うち3日午前10時から同会場であった注目の「全島一優勝旗争奪戦・ミニ軽量級王座決定戦」(天城町闘牛協会中部・南部支部主催)。満員の約3千人の観客を飲み込んで熱気ムンムン。封切特別戦―横綱戦まで計10組の激突で沸かせた。

 ○…徳之島闘牛の頂上「全島一」(無差別級)タイトルの優勝旗争奪戦は、現チャンピオン「平山美龍」(伊仙)が手綱を放つ間もない対戦わずか17秒で「武捷龍」(天城)を圧倒して初防衛。前王者の優勝旗返納に伴うミニ軽量級(750㌔以下)の新王座決定戦では「極真花形富沢號」(上面縄)が「それいけ?嵐嵐」(阿権)を9分27秒の熱闘で退け新王座についた。