大浜海岸でアメリカハマグルマの駆除作業があり、約30人が参加した
「根気よく続けるしかない」
エコツアーガイド連など参加
奄美大島エコツアーガイド連絡協議会(喜島浩介会長)は20日、奄美市名瀬の大浜海浜公園で外来植物の駆除作業を行った。同協議会員と、名瀬保健所や奄美群島広域事務組合などの関係機関から約30人が参加。同公園駐車場付近の外来植物の抜根作業を手作業で行った。
同協議会では例年、関係機関と協力し、島内の広い範囲で外来植物の駆除活動を実施。今年は2回の作業を予定しているという。
同公園は自然観察ツアーでトイレ休憩での利用や、海を見渡せるポイントとして立ち寄ることが多いという。喜島会長は「観光客が多く訪れる場所に外来種があるのはガイドとして胸が痛い」とこぼす。また、アメリカハマグルマは少しでも根が残っている限り、再び繁殖するということで、継続的な駆除が求められる。
同市名瀬の染川勇樹さん(31)は、千浩君(5)と和真君(3)の息子2人とともに作業に参加。染川さんは「昨年以来2度目の参加だが、1年足らずでこんなにも生えてくるのかと驚き。駆除は時間がかかるので入ってくるのを防ぎたい。作業を通して子どもたちが興味を持ってくれれば」と語った。スコップを持って駆除作業を手伝った千浩君は「楽しい。たくさんとれるようにがんばる」と意欲を見せた。
作業は2時間程度続き、軽トラックの荷台が一杯になる量を駆除。喜島会長は「作業を通してガイドの外来種への認識も高まりつつある。外来種は人間が持ち込んだもの。人間の手で根気よく駆除を続けるしかない」と語った。
同協議会は21日も瀬戸内町の高知山と油井岳付近でシロノセンダングサやオオキンケイギクなどの外来植物駆除を予定している。