金久中、奄美署で職場体験

金久中の生徒らが奄美署に訪れ、鑑識作業の体験などを行った

浮かび上がった指紋じっくり観察

 

鑑識作業、パトカー乗車体験も

 

 奄美市名瀬の金久中学校2年生の生徒8人が25日、奄美署に職場体験で訪れた。鑑識業務の体験や、パトカー・白バイの説明を通して、警察業務の一端を学んだ。

 鑑識業務の体験で生徒らは、自分の指紋がつかないように、布製の手袋の上にゴム手袋を付け、茶色の瓶についた指紋を肉眼で観察した。その後、はけでアルミニウムの粉末を付け、指紋を浮き上がらせる工程も実施。生徒たちは作業に没頭し、浮かび上がった指紋をじっくりと観察した。

 また床に光を当てて足跡を探す工程の実演では、くっきりと靴の跡が確認でき、生徒らから歓声が上がった。講師を務めた同署の乙須努警部補は「足跡や指紋は必ず現場に残るもの。それを探すのが鑑識の仕事」と語った。

 鑑識体験の後はパトカーや署員が携行する道具の説明を受けた。乗車体験もあり、生徒らは和気あいあいとパトカーに乗り込み、通常車両との違いを確認。このほかにも、奄美大島のパトカーにはハブ取り棒と箱が用意されていることなどを学んだ。

 説明のために登場した白バイにも、生徒らは興味津々。「最大で何キロぐらいの速さになるのか」「積まれている箱には何が入っているのか」といった生徒らの質問に対し、署員らが丁寧に回答する様子が見られた。

 この日参加した橋口亜士崇=あしたか=君は「まちを守る仕事に興味があったので警察の職場体験を希望した。警察の仕事の楽しさを学ぶことができたし、憧れを持った。鑑識の体験で足跡を探したことが印象的だった」と話した。