26日の奄美地方は日中冷たい雨が降り続き、最高と最低の気温差がほとんどなかった(本茶峠のヒカンザクラ)
26日奄美地方 ヒカンザクラに冷たい雨
低温で警戒情報も
26日の奄美地方は、最高と最低気温の差がほとんどない天候となった。低温への警戒情報も出ている。名瀬測候所がヒカンザクラの開花(22日)を発表し、本茶峠や長雲峠など山間部は満開状態だが、緋色の花びらは冷たい雨露を含み、春がかすんだようだ。
この日、奄美地方(奄美群島内での観測)で最も気温が低かったのは奄美市笠利町の10・3度(午前5時15分)。同町の最高気温は12・3度(午後3時24分)で、最高と最低の気温差はわずか2度。平年比では最低はマイナス1・4度、最高はマイナス5・3度も低かった。
最高気温が上昇しなかったことについて、名瀬測候所は「日中雨で、陽が差さなかったため。日中はほとんど気温が上昇しなかった」と説明。大陸からの寒気の流れ込みが強く、奄美地方も冬型の気圧配置が続いているという。
この気温に関して鹿児島地方気象台は25日、「低温に関する異常天候早期警戒情報」を発表している。警戒期間は今月30日ごろからの約1週間で、九州南部・奄美地方が対象地域。7日間平均気温が平年よりかなり低くなる(マイナス2・4度以下)確率が30%以上と見込まれるという。農作物の管理等への注意を呼び掛けており、今後1週目から2週目にかけて気温の低い状態が続く見込み。