共販「1万㌧、20億円突破」の達成を誓い合った赤土新ばれいしょ「春一番」の出発式=27日、徳之島町
【徳之島】2018年産徳之島地域赤土新ばれいしょ「春一番」出発式(同連絡協議会、JAあまみ徳之島・天城両事業本部主催)が27日午後、JAあまみ徳之島事業本部会館ホールであった。県側が2期目(5年間)の「かごしまブラント産地」指定証を授与。情勢報告など交え、消費地に信頼される「定時・定量・定質」出荷によるJA共販「1万㌧、20億円突破」の達成を誓い合った。
同JAによると、今期産は、台風の影響で種子の入荷・配布が遅れたことに加え、植え付け時期の干ばつと低温傾向で生育が遅延。顕著な病虫害や気象被害はなく順調(同日現在)。共販計画は▽徳之島事業本部(徳之島、伊仙両町)=328㌶(前期実績比12㌶増)、5248㌧(730㌧増)▽天城同=251㌶(22㌶増)、4267㌧(532㌧増)。計9515㌧(1262㌧増)を掲げた。
合同出発式には関係機関・団体や全国主要青果市場、3町の生産農家など約350人が参加した。JAあまみの窪田博洲統括理事は「定時・定量・定質で、約束した量を市場に送ることが大事」。「春一番」連絡協の保岡盛寿会長は「過去3年間のような価格情勢がいつまでも続くとは考えられない。我々生産農家は、良いものを作って単収を上げて定時・定量・定質の3原則を守ろう」などとアピール。
情勢報告でJA県経済連側は、競合産地(鹿児島本土+北海道+長崎)の本年出荷計画は計約8万㌧(前期実績比6千㌧増)に急増したことで「(価格)情勢はあやしいが、一喜一憂せずに適期収穫で定量出荷が大事」。青果会社代表らは「前期同様(の価格)は厳しいが、作って良かったと思える年にしたい」「定時・定量・定質を守れば、量は何トン多くても可。(売り場の)指定席は広がっている」と激励。JA側は生産・共販計画の説明で「県本土産の出荷が本格化する4月中旬までには出荷を終わらせたい」と協力を呼び掛けた。
関係機関・団体代表によるテープカット、計画達成の「がんばろう」三唱で目標達成を決意。引き続き、県農業開発総合センター徳之島支場側による生産安定対策の研修会があった。