「ゆいLAND」落成

「ゆいLAND」落成式のテープカットに参列した川淵三郎氏=与論町=


長野県の上田西高サッカー部(黄色)を招いて記念試合が行われた=与論町=


試合でシュートを決める上田西高サッカー部の選手

日本サッカー協 川淵氏「JFL目指せ」
上田西高サッカー部(長野)招待

 【沖永良部】与論町が整備を進めてきた多目的運動広場「ゆいLAND」の落成式典(同町教育委員会主催)が18日、同広場であった。式典に参列した日本サッカー協会最高顧問の川淵三郎氏は「9年前、与論島で講演したことが実現した。本当にうれしい。きょうからの新しい夢としてアマチュアの最高リーグ『JFL』を町全体で目指して欲しい」と激励した。

 施設の敷地面積は約3万3千平方㍍。人工芝のサッカー場1面(8165平方㍍)と80㍍の観客席を整備。2階建てのコミュニティクラブハウス(280平方㍍)には、ロッカールームやグラウンドを一望できる休憩スペース、ストレッチ器具6台を置いたトレーニングルームなどを設けた。グラウンドの隣にも人工芝を敷設し、子ども用遊具(900万円)を設置した。

 2012年度に事業着手。17年度末までの総事業費は5億6608万4千円を見込んでいる。

 式典では、川淵氏と同町の山元宗町長、福地元一郎議会議長ら4人がテープカットした。

 山町長は「素晴らしい施設が完成した。この施設を活用して、町民の融和と競技力の向上、多くの島外の人と交流できることを願う」と期待を込めた。
 ◇

 式典後の記念試合には、与論町出身の白尾秀人監督が率いる長野県の上田西高校サッカー部が招待された。同校は、第96回全国高校サッカー選手権大会で4強入りした。

 今回のために、大久保龍成キャプテンや選手権の優秀選手に選ばれた根本凌選手など、全国3位となったメンバー14人(3年生12人、2年生2人)を揃えた。

 試合は30分ハーフ。前半は与論高サッカー部、後半は与論一般チームと対戦した。結果は5―2(前半2―1、後半3―1)で上田西高が勝利した。

 与論高サッカー部の吉田晃輔キャプテン(2年・17)は「実力が上の相手なので、最初から思い切りいこうと思っていた。1点決めた時は、すごくうれしかった。技術の高さやプレッシャーの速さ、フィジカルの強さを実感した」と話した。