瀬戸内町クルーズ船誘致

瀬戸内町クルーズ船誘致

瀬戸内町が大型クルーズ船の誘致を検討する池堂を含む西古見集落=資料写真=

説明会求め要望書提出
加計呂麻11集落 町議会終了後に町民説明会

 瀬戸内町加計呂麻島の旧鎮西村を中心とした11集落の区長・集落役員は21日、同町西古見集落池堂地区へのクルーズ船寄港地誘致について、鎌田愛人町長に宛てた、説明会開催を求める要望書を同町役場企画課に提出した。要望書を受け取った眞地浩明企画課長は「島内外から多くの問い合わせがある状況。町議会終了後の3月20日以降に集落単位か、校区単位で説明会を開く予定」と方針を明らかにした。

 同要望書は今月7日、旧実久村を中心とした10集落の区長・役員が提出したものと同様のもの。同町が町民への説明会未実施のまま県にクルーズ船寄港地誘致に伴う支援要望書を提出したことへの異議を唱えるもの。同誘致に関する説明会の早急な開催を求めている。

 要望書を提出した集落は、▽秋徳▽安脚場▽生間▽押角▽花富▽佐知克▽諸数▽諸鈍▽徳浜▽渡連▽西阿室―の11集落。7日提出分と合計で加計呂麻島30集落のうち、21集落が提出。今回の提出で同島内全校区からの要望書が揃った。また、今後も要望書への署名は進められる予定という。

 この日、要望書提出のため同町役場を訪れた俵集落の永井秀久区長(61)は昨年8月15日に西古見集落で開かれた町政懇談会で、鎌田町長が「ここ(寄港予定地の池堂地区)から加計呂麻島へ渡ったり、ダイビングなども可能性としてはある」と発言したことを指摘。永井区長は「海の汚染やサンゴ礁の破壊などが考えられる。賛成反対はともかく、説明してほしい」と語った。