奄美黒糖焼酎と農林水産物を楽しむ会

奄美黒糖焼酎と農林水産物を楽しむ会

会場では蔵元に熱心に質問する姿も見られた

黒糖焼酎など造詣深める

 奄美の黒糖焼酎や地元食材への魅力を深める集い「奄美黒糖焼酎と農林水産物を楽しむ会」が23日、奄美市名瀬の奄美観光ホテルで行われた。同会は、黒糖焼酎や島の食材を再確認し、その魅力を発信する人材となり、奄美のPRにつなげるもの。出席者約150人は、奄美が誇る黒糖焼酎や島の幸を味わい、消費拡大に向けての造詣を深めた。

 同会は、県酒造組合奄美支部や県大島支庁などで構成する奄美黒糖焼酎振興会議などが主催。黒糖焼酎の消費が減少傾向の中、2009年度から毎年この時期に開かれており、今回が9回目の開催。

 あいさつで鎮寺裕人大島支庁長は「現在は海外展開も視野に入っている。今後も引き続き企業・関係機関が力を合わせて奄美の魅力をPRしてほしい」と述べ、続く朝山毅奄美市長も「黒糖焼酎や島の食材は奄美が誇る先人の英知。県の財産としてしっかり盛り上げていく」と力を込めた。

 会場では、各蔵元がブースを設置し、出席者は各ブースを巡り好みの焼酎を試飲。テーブルには、夜光貝やトビンニャ、パパイアやアオサなど地元食材を使った料理が並び出席者の舌を楽しませた。

 ステージ上では、蔵元による自慢の逸品のプレゼンテーションも。「深みがありまろやか」「洋食と合わせても楽しめます」など、自社製品の味や特長が熱心に説明された。

 この他合間には、別府まりかさんや西平せれなさんなどによる島唄や余興が行われるなど、会場は終始なごやかな雰囲気に。出席者らは、郷土料理を話題の肴に理解を深め、黒糖焼酎片手に話に花を咲かせた。