奄美まなび・福祉フェスタ

健康相談コーナーでは、健康維持や食事について担当者からアドバイス

多彩プログラム 展示や体験ブースに人出
健康相談、削り節体験など楽しむ

 市民に学びや気付きの場を提供する2017年度「奄美市まなび・福祉フェスタ」(同市、市教委主催)が25日、同市名瀬の奄美文化センターであった。学習・体験・交流・協働イベントを約60団体が実施。同センター内外に健康相談や生涯学習関連の展示・体験ブースが設けられたほか、児童生徒による発表会や食について考える講演会など多彩なプログラムが開かれ、終日来場者でにぎわった。

 学びあいやふれあいを通じた、活力ある地域づくりが目的。向井扶美イベント実行委員長が開会あいさつし、朝山毅市長は「プログラムを通じて、市民交流の輪が一層広がることを期待したい」とこの日の開催を喜んだ。

 一万人広場など周辺会場では、福祉・生涯学習関連の展示、体験コーナーのほか、バザーや物販ブース約60店舗を開設。朝から雨模様だったが、各種健康チェックコーナーでは相談者が列をなし、体験ブースでは家族連れが工芸や木工などを楽しんだ。

 いまでは珍しくなった「カツオ節削り」に子どもたちが挑戦。手にしたカツオ節を削り箱で一回一回、丁寧に削った。小宿小2年の濱田祐司くんは「削る作業が楽しい。お好み焼きにふり掛けたい」と笑顔だった。

 市内の小・中・高の児童生徒による「みなで輝かせよう!あまみっ子」では、各種事業や全国・九州大会に参加する高校生4人が取り組みを発表。また「島口による夢の発表」では児童生徒11人が登壇し、就きたい仕事や部活動での大会出場など夢を語った。

 母親の実家に神奈川から移住したという、佐仁小6年・山下ひなたさんは都会にはない自然や文化の良さを伝え、「伝統行事の八月踊りを集落と一緒になって受け継ぎたい」と決意を述べた。

 そのほか個人・団体を表彰する文化功労など各功労者の表彰式があり、28人、5団体が受賞。「花づくり・花いっぱい運動」の表彰式では最優秀賞には市小学校が輝き、表彰対象校に賞状が贈られた