公立高校卒業式

公立高校卒業式

大山校長から一人一人に卒業証書が手渡された(1日、古仁屋高校)

「立派な花を咲かせる」
古高卒業生、答辞で

 県内の公立高校の多くで1日、卒業式が行われた。奄美でも各高校で式があり、卒業生が学校生活の思い出を胸に学び舎を後にした。

 瀬戸内町古仁屋の古仁屋高校では、普通科の卒業生44人(男20人、女24人)が参列。卒業生は1組から順に一人一人壇上に上がり、大山良一校長から卒業証書が手渡された。

 卒業証書授与後に、大山校長が式辞。「これからの人生には、素晴らしい出会い、楽しいこと、つらいことなどある。苦しい時に、真価が問われる。人との出会いを大切にし、人格や思想を形成するとともに、広い視野で教養を身につけ、自身の潜在的可能性を追求して」と激励した。

 来賓で鎌田愛人町長と田中秀幸PTA会長が祝辞。鎌田町長は、「みなさんは町の宝。いつか瀬戸内に戻ってきて活躍してもらいたい。チームせとうちを旗印に、全身全霊でまちづくりに取り組んでいく。前途に栄光あらんことを願う」と述べた。

 在校生を代表して2年生の田中優香さんが「先輩たちが団結力で進路を実現され、強い刺激を受けた。古仁屋高校の伝統や誇りを受け継ぎ、より良くしていくよう頑張っていく」と送辞。

 卒業生代表の栄慎之助さんが「3年間の学校生活の中で、体育祭に一番思い入れがある。3年の時は一致団結し、連覇できてよかった。在校生には、これからの古仁屋高校をしっかり支えて、もっと盛り上げていってもらいたい。44人がそれぞれの地でしっかり根を張り、必ず立派な花を咲かせる」と答辞を述べた。

 卒業生たちは閉式後に来賓や恩師などに整列したままで礼を行い、担任の教諭に先導され一列で退場。在校生や保護者の前を、微笑んだり涙をぬぐいながら進み会場を後にした。